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『終着駅-トルストイ-最後の旅』(2010)ロシアの偉大な文豪トルストイと悪妻と言われていたソフィヤの晩年。
トルストイは、クリストファー・プラマー、ソフィヤは、『クィーン』『エリザベス1世』を演じたヘレン・ミレン。
第82回アカデミー賞主演女優賞(ミレン)、助演男優賞(プラマー)ノミネート。
映画好きの親に、『どういう映画か?』と聞かれて、『パパとママそっくりの映画』と即答したら、母親は大爆笑。『パパは、トルストイだってよ。』って? 老夫婦というのは、トルストイであろうと、ソクラテスであろうと、
どこの夫婦も、滑稽である。しかしながら、その夫婦愛は偉大である。。。カナ?
トルストイの秘書である純粋な23歳の若者が、トルストイを見て、学んだことは、『人間は不完全である。男も、女も。だから、愛が必要だ。』って。
この映画見て、大好きだったトルストイをもっと好きになってしまったwa!!
アメリカの若手女優スカレート・ヨハンソン主演。それ以外の情報なく、ビデオを観た。
予想と違って、いい映画だった。何とも言えない素敵な気分になったいい映画だった。
見終わってから、原題が “good woman”だって、だから,いい気分!
さて、その原作は、英国ヴィクトリア時代の文豪オスカー・ワイルドの戯曲『ウィンダミア卿夫人の扇』からだということで、そりゃーいいわっと、再度納得。
そして、舞台が、1930年代のイタリアってことで、ちょい悪おじさん、おしゃべりオバさんが面白い。
若く純粋で乙女なスカーレット・ヨハンソンも、魅力的だけど、中年のヘレン・ハントは、もっともっと魅力的。派手でない女優だが、静かな大人の魅力たっぷり。
ちょっと昔のアガサ・クリスティの映画観ているような映画だったから、懐かしい感じもあり。
女性には、おすすめ映画です。
『レオン』(1994)で衝撃なデビューをしたナタリー・ポートマン。
『ブラック・スワン』で2011年アカデミー主演女優賞を受賞。この映画のナタリーも、迫力あった。このために9kgの減量に、バレエも本人がほとんど踊ったとか。彼女は、このバレエの振り付け師と結婚、男の子を産んでいる。
イスラエルで生まれ、幼い時にアメリカに移住。しかし、ユダヤ人としての意識が高い。ハーバード大卒の優秀なる頭脳の持ち主。
『宮廷画家ゴヤは見た』(2006)(スペイン&アメリカ製作)でのナタリーも、驚きの変貌を演じる。ゴヤは『裸のマヤ』『着衣のマヤ』で有名な画家だが、ゴヤが観ていた歴史の恐ろしさ、天使のような美少女の哀しみの一生。面白い映画だった。
『ブーリン家の姉妹』(2008)(アメリカ&イギリス製作)英国に行けば、美しい歴史ある建物には、ヘンリー8世の名前がある。英国史の中でも、特別なる存在ヘンリー8世のパワー。しかし、美しいナタリーのアンも恐ろしい。
アメリカの映画ポスターのデザインで有名なのは、ソウル・バス。日本の映画ポスターでは、『野口久光』。『野口ひさみつ』だが『野口きゅうこう』とも呼ばれている。1933年、東和商事(現:東宝東和)に入社し、グラフィックデザイナーとして活躍。1951年東和映画に入社、多くのヨーロッパ映画のポスターを描くが、なかでもトリフォーの『大人はわかってくれない』は、トリフォーが大絶賛。
2009年ニューオータニ美術館『生誕100年の野口久光の世界』。2011年西宮市大谷美術館『野口久光シネマ・グラフィックス』2011年鎌倉市川喜多映画記念会『グラフィックデザイナー野口久光の仕事』が開催。
野口久光著:『私の愛した音楽・映画・舞台』『想い出の名画』『素晴らしきかな映画』
野口久光ポスター集:『野口久光シネマ・グラフィックス』『ヨーロッパ名画座ー野口久光映画ポスター集成』『野口久光展図録』
音楽界では、ジャズ評論家としても有名である。
1824年ウィーン。初老の音楽家ベートベンを、23歳の若き女性音楽家アンナ(架空の人物らしい)がベートベンの写譜師として仕事をし、偉大な音楽家ベートベンの素晴らしき才能を堪能するストーリー。耳が聞こえない、孤独で変人なベートベンであるが、神の世界を音楽で聞こえる天才にしか触れられない世界を、譜面に残す。第九ができるまでのベートベンの苦悩と感動なる姿を、名優エド・ハリスが演じる。
ゴヤと言えば、『裸のマヤ』『着衣のマヤ』で有名。この映画では、ゴヤが生きていた18世紀のスペインの歴史を、ゴヤが記録していた。この時代、何が起きていたのか。。。ナタリー・ポートマン扮する貴族の美少女の人生が、社会を支配する教会により破壊されながらも、次なる世代(娘)につなげていく。ナタリー・ポートマンが、これほど変われるのか・・・[ブラック・スワン]もすごいけれど、この映画でもすごい演技。フランス革命、ナポレオン、イギリス対フランスなど、激動のヨーロッパの歴史も面白い。
Saul・Bass (1920-1996) アメリカのグラフィック・デザイナー
映画ポスターのデザインを数多く残し、そのポスターは非常に高く評価されている。
『黄金の腕』(1955)、『七年前の浮気』(1955)、『空中ぶらんこ』(1956)、『悲しみよこんんちは』(1957)、『めまい』(1958)、『大いなる西部』(1958)、キューブリックの『スパルタカス』(1960)、『栄光への脱出』(1960)、『オーシャンと十一人の仲間』(1960) 、『ウエスト・サイド物語』(1961)、『危険な道』(1965)。デザイナーとして関わった映画は約60本にのぼるという。
第83回アカデミー賞作品賞受賞。『英国王のスピーチ』は、現在の英国女王エリザベス2世の実父ジョージ6世の実話。
エリザベス2世の実母『クィーン・マザー』(1900〜2001)の遺言:『自分が生きている間は、ジョージ6世のことは公表しないでほしい。』
第1次世界大戦『クィーン・マザー』のスピーチも、素晴らしかった。空襲がある中疎開せずに
ロンドンに留まり、『戦うのは、男性だけではない、私たち女性も戦っている!』と英国女性へのエールを送ったそうで、敵国ヒットラーにまでも恐れられたと言われた強者。
また、英王室で孤独だったダイアナ妃の唯一の理解者だったとも言われていた。
彼女の魅力も、この映画の中では、たっぷり描かれていた。